機械化 小松崎茂の超兵器図解
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SF絵師の小松崎茂画伯の「幻の超兵器図解」完全復刻します。
昭和十五年から二十年までの戦時下で6年間のみ刊行された幻の国防科学雑誌『機械化』は、後にSFや冒険絵物語、戦記口絵やプラモデルの箱絵で活躍した少年向け絵画の巨匠:小松崎茂画伯が、グラビア図解の絵師としてデビューした軍事技術の専門誌でした。そのグラビア口絵を中心に百余点の図解の初の復刻となります。
日本のSFメカグラフィックの嚆矢となった「機械化」を通じて、戦時下のこども達が夢見た未来や少年少女たちの想いを探ります。
戦後70年近くに渡って存在の片鱗は伝えられていたものの全容は集成・解説されていなかった「機械化」より図解誌面を完全復刻しました。全五十六冊の「機械化」誌面をすべて精細スキャンしデジタル補正すると共に拡大プリントで復刻した図解集です。
陸軍省の支援により外郭団体:財団法人機械化国防協会が刊行した同誌は、戦時中に実施された国家総動員法の下で兵器工場に徴用された少年工員や女子挺身隊に向けて兵器の構造や軍事技術を啓蒙教育するための国策科学技術雑誌でした。 しかしながら巻頭に添えられた一葉のグラビア口絵には毎号、空想の超兵器が描かれ、殺伐とした軍事教育よりも発明や空想の楽しみを少年少女に与えたのです。
これらのグラビア口絵のほとんどを描いたのが当時二十歳代半ばの新人画家:小松崎茂で、考案内容により三村武、最上三郎などの筆名と筆致を使い分け、本文の図解や図面も描いていました。
戦後、『地球SOS』『第二の地球』などのSF絵物語、『大平原児』などの西部劇絵で人気画家となり、『地球防衛軍』『宇宙大戦争』『海底軍艦』などの東宝特撮映画のコンセプトアートも手掛けた小松崎茂のスーパーメカの発想の原点それは『機械化』の超兵器だったのです。 後に『サンダーバード』『宇宙戦艦ヤマト』などのSFプラモ、「零戦」「戦艦大和」などの兵器プラモの箱絵や『ウルトラマン』などの怪獣紙芝居で子どもたちを楽しませた小松崎茂画伯のデビュー当時の力作の数々を紹介します。
機械化公式サイト
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